はじめに
このブログは、臨床医や医療系の若手研究者が「Perplexity」を使って日々の臨床上の疑問を効率的に解決する方法を紹介します。
似たサービスとしては、「ChatGPT」が超有名だと思います。
ChatGPTと使い方は大きくは変わりませんが、Perplexityの最大のメリットは、質問に対して、必ず出典をつけて答えてくれることです。
ChatGPTによく起きる、Hallucinationが少ないです。
※Hallucinationとは、AIが事実とは異なる情報や、文脈に無関係な情報を生成する現象を言います。
ChatGPTで、「海なし県」を尋ねてみたところ、
ほぼ間違いですよね。
Perplexityで同様のことを聞いてみると、
正解してます。
始め方
下記のリンクに飛んでください。
Perplexityはアカウント登録不要で使えます。登録で個人情報を入力する必要がありません。
といっても、アカウント作る方が履歴が参照できたり、GPT4が回数制限ありですが使えるようになるため、抵抗ない方はアカウントを登録した方が良いと思います。
Googleアカウントがあるとすぐにできます。
使い方
Perplexityでは日本語での検索が可能です。
しかし、英語に比べると情報の精度が下がるようです。
日本語だと、日本語のページだけしかブラウジングしていない印象です。
例として、「MedPeer」で出ている質問をPerplexityに聞いてみます。
DDP4阻害薬の使い分けって迷いますよね。
なかなか良い回答じゃないでしょうか?
ちなみに英語で質問するとより洗練されます。
内服量の細かい値まで回答してくれるので助かります。
何より引用元があるので、あやしければ確認することができます。
さらなる活用
引用元が明示されているとしても、引用元によって信用度は全然違いますよね。
実は、質問の前に[Pubmed]などと入れることで検索範囲を限定することができるようです。
「Perplexity Pro」については下記の様なことが可能です。
アカウント登録をすると、回数制限ありますが、Proを使用することができます。
制限は、4時間で5回なので、ヘビーユースじゃなければ十分ではないでしょうか?
私は、通常の検索で回答が物足りないと思ったら使ってみるくらいにしています。
Perplexityの限界としては、比較的新しい情報を取ってくることが多いようで、論文を書く際など、ある程度網羅的に検索していくのは弱い印象があります。
私の場合、そのの様な時は、「Consensus」を使います。
Consensusは別記事で紹介しているので、こちらもご参照ください。
おわりに
Perplexityは、これまでの通常のウェブ検索エンジンに取って代わるものになりそうです。
もちろん、Googleの「Gemini」やMicrosoftの「Bing」もどんどん性能が上がっているので、ユーザーにとってはありがたい時代になりました。
また、ChatGPTやClaudeも通常のライティング、要約の能力は非常に高いので、それぞれ使い分けをしていくことが重要と考えます。