はじめに
文献検索を行うときにどのようなツールを使っていますか?
医学系では、「PubMed」を使うことが多いかと思います。医学に限らずということでは、「Google scholar」を使う場合もあると思います。
しかし、検索して目的の文献に辿り着くのに苦労することも少なくないと思います。
「Consensus」は、科学論文の検索と要約を支援するAIベースのツールです。
Consensusは、これまでのツールに比較して、より迅速に文献を検索でき、研究者にとってはとても有用です。
Consensusがおすすめである理由は下記のポイントです。
- 質問形式で疑問を投げかけられる。
- 日本語入力にも対応。
- 関連文献とともに質問への回答を示してくれる。
- 文献のクオリティレベルを示してくれる。
この記事では、Consensusの導入および使い方を解説します。
Consensusのアカウント作成
下記のリンクに飛んでいただきアカウントを作成します。
赤丸の「Try for free」から進めてください。
ここで最も簡単なのは、「Facebook」もしくは「Googele」のアカウントを利用することです。
登録が終わると上のような画面になります。
Consensusを使った検索
Consensusは質問形式で検索をしていきます。
もちろん、キーワードで検索もできますが、質問に関連文献とともに回答してくれるのが、Consensusの特徴のなので、活用していきましょう。
ちなみに下記のページでは、おすすめの質問方法が紹介されています。
では、例を示します。
今回は、”Do SSRIs improve cognitive function in Alzheimer’s disease patients?” と質問してみました。
論文タイトル、質問への回答、雑誌名、著者名などが一纏まりとなり、リストで示してくれます。
クリックするとより詳しい情報が見れます。
Consensusを使いこなす
Consensusにはさらに多くの機能があります。
赤丸の、「Synthesize」をトグルすると、サマリーを示し、「Yes/No」の質問に文献検索を元に割合を出してくれます。
※無料では回数制限ありです。
続いて、「Filter」を使います。
検索する、「年代」、「オープンアクセスかどうか」、「引用数」、「文献のタイプ」、「雑誌のクオリティ」、「研究領域」を指定できます。
例えば、「Journals」では雑誌のクオリティでフィルターしてくれます。
「SJR Quartiles」はScopusが提供する論文の指標です。IFみたいなものと考えてください。
有料プランのみですが、「Copilot」がかなり有用です。
もうこれだけで、論文のイントロが書けそうに思えます。
おわりに
今回は論文検索の強い味方、「Consensus」を紹介しました。
無料プランでも十分有用で、普通に検索するよりも自分の欲しい論文に行き着きやすいです。
有料はまさに最強と言えるレベル。余裕がある方は課金してみてください。